医療介護福祉組織の風土を確実に改善させる4つのプロセスの第2回です。
前回で、4つのプロセスとは、いわゆるPDCAサイクルを精緻に、確実に実行するプロセスであるとお伝えしました。
そして、4つのプロセスの1つ目として、方針展開プロセスを説明しました。
今回は、4つのプロセスの2つ目です。
すなわち、運用プロセスについてまとめます。
運用プロセス
早速、Doにあたる運用管理プロセスについてまとめます。
先に言うと、運用管理プロセスは全体PDCAのDoの役割を担うとともに、小規模なPDCAを内包するものにもなっています。
従って運用プロセスでは以下のPDCAを管理することになります。
- 運用プロセスの計画(P)
- 運用プロセスの実行(D)
- 運用プロセスのチェック(C)
- 運用プロセスの改善(A)
それぞれを見ていきましょう。
運用プロセスの計画(P)
運用プロセスの計画とは、どんな医療介護福祉サービスでなければいけないのか、提供するサービスのあるべき姿を明確にするプロセスです。
ここで明確にすべき事項は以下の通りです。
実はこれは業務フロー図でほぼ全部カバーできます。
運用プロセスの実行(D)
運用プロセスの実行とは、日々のサービスの提供に他なりません。
運用プロセスの計画で設計したあるべき姿に従って、サービスを提供していくプロセスです。
運用プロセスのチェック(C)
運用プロセスのチェックとは、運用プロセスの計画通りにサービスが提供されているかをモニタリングするプロセスと言えます。
似ているものは、ヒヤリハット、インシデント・アクシデントがあります。
ただ、正確にはもっと幅が広く、業務改善やクレームまでが含まれます。
多くの組織ではこれらを報告する書式があるでしょう。
基本的にはその書式で十分対応できます。
ただ、大切なのは、報告だけではなく、確実に改善し、改善の効果までを確認する仕組みを備えることです。
運用プロセスの改善(A)
運用プロセスの改善とは、運用プロセスのチェックで明らかになった問題点について、再発しないように改善処置を施すプロセスです。
度々お伝えしていますが、改善処置は、改善の実行と改善の効果確認までをセットで行うのがポイントです。
既に各種報告の書式があれば、是非以下の欄も追加してください。
以上、PDCAのDに当たる運用プロセスをまとめました。
先述の通り、運用プロセスはDでありながらもその中に小さいPDCAを備えていることがお分かりいただけたと思います。
次回はパフォーマンス評価と改善評価についてまとめます。
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